セブン銀行を追求するかで“今後”が決まります

話を戻すと、勘違いされては困るのが、これらはあくまで競売物件であって、通常の不動産販売とは異なるもの。 物件を見に行っても、中を見ることができるわけでもなく、ただ外観や周りの状況などを確かめられるだけだ。
普段の不動産販売なら、必ず周りで情報を集めるぼくでも、この競売物件だけは相手方に気を遣い、決してご近所の人に見つからないように極秘に観察行動をする。 とんだ失敗もある。

前に競売物件を見に行ったとき、サングラスを掛け、帽子を深々とかぶり、闇夜に紛れ電信柱の陰からそっと、その物件を見て(そのほうがよほど怪しいかもしれないが)、帰ろうと思い、車に乗り込むと車のエンジンがかからない。 8mmでバイクチームの監督をしていたぼくだが、ことエンジンなどメーカーにはきわめて弱い。

「なんでエンジンがかからないのか?」いくらやっても、セルモーターがキュルキュル音を立てるだけ。 しばらくすると、周りから人がワサワサ出てきて「あっ、Sや!」と気づきはじめた。
あげくの果ては子供たちが色紙を持ってやってきたので、しょうがないからサインしてやりました。 「あれ?」近所の人に「なんでこんなところにいるのですか?」と聞かれ、「いや、ちょっと友達の家を探していたもので」と苦しい言い訳をしているうちに車のエンジンもかかったのでそそくさと逃げ帰った。

なぜ、競売物件の場合、そんな風に隠密行動をするかというと、競売物件に出されている家とはいっても、債務者の方がまだ住んでいる場合があるし、ご近所の人はその人が破産そんなときに「競売物件見に来ました」などと言ったら、本人はいたたまれなくなるはず。 だから、このときだけはそっと見るだけにしている。
人の情けというものでしょう。 すべて見終わったら、今度は地元の不動産屋さんに行って、そのあたりの士地価格や物件情報を、さもお客のふりをして聞いてみる。
ここは、相手にとって良きお客様、丁寧に教えてくれるはず。 自分なりの情報収集が済んだら、ここから次のステップ。
競売物件のいちばん大変な占有者の調査である。

競売物件には短借権(短期賃借権)なるものが存在し、いかに良い物件であっても短借権が設定きれていると、落札してすぐに自分が住もうと思っても住めない場合がある。
占有者の調査だが、一応、裁判所のファイルに書いてある。 こればっかりは相手によりけりで、ややこしい人が住んでいることもある。
そこを調査しなければ、逆に高い買い物にもなりかねない。


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